ツムラ 抑肝散 エキス顆粒(医療用)

肝機能を整え、高ぶった精神状態を改善する漢方の妙薬。パーキンソン病、脳出血後のふるえ、乳幼児のひきつけ、夜驚症、眼瞼痙攣、神経性斜頸、夜の歯ぎしり

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ツムラ 抑肝散 エキス顆粒(医療用)

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 主 治

主治(Mainly treatment)…主とする治療対象です。

肝脾不和(神経症・過敏性結腸炎)

【適応症】神経症不眠症、小児夜泣き、小児疳症、神経症神経衰弱ヒステリー、夜の歯ぎしりてんかん、不明の発熱、更年期障害血の道症、神経性斜頸、癇癪持ち。

●イライラして感情をコントロールできない人におすすめなのが抑肝散です。

●「肝」は「疳の高ぶり」の疳と同じ意味で、抑肝散は疳を抑える薬として、古くから用いられてきました。

●怒りやすい、待てない(我慢できない)・.眠れないという三つの要素がどれか一つでも当てはまるという人は、抑肝散を飲んでみてはいかがでしょう。飲むと興奮や緊張がスーツととれて・気持ちが落ち着きます。

●ちなみに、抑肝散ほ赤ちゃんの夜泣きがあるときに、母親と子供に一緒に飲ませて親子の興奮をともに静める母子同服がとられる薬としても知られています。

●イライラがずっと続いて体力を消耗した人は、抑肝散に陳皮と半夏が加わった「抑肝散加陳皮半夏」を使用してください。

≪医療用漢方薬≫

抑肝散 → 陽盛 → 気滞

 商品説明

漢方処方  処方名:虚証で貧血傾向のある方">抑肝散よくかんさん

漢方薬使用者
●肝気があがって興奮するものを抑える方剤です。
●元来は、「小児のひきつけ」の処方として有名です。
気血両虚の状態にある方が肝陽化風の症状を呈する時の処方です。
●神経の高ぶりをおさえ、また、筋肉の「こわばり」や「つっぱり」をゆるめて、心と体の状態をよくします。
●イライラ感や不眠などの精神神経症状、あるいは、手足のふるえ、けいれん、子供の夜なき、ひきつけなどに適応します。いわゆる(かん)の強い子供にも好んで用いられます。腹直筋が緊張していることも使用目安です。
抑肝散は、その名のとおり、肝の高ぶりを鎮めることで神経の高ぶりを抑え、イライラする、怒りやすい、不眠などの精神神経症状を改善するほか、手のふるえ、痙攣(けいれん)、(かん)の強い小児の夜泣き、ひきつけなどにも効果がある妙薬です。


●漢方では内蔵は精神とも関連し、肝の亢ぶりは怒り・興奮等の精神神経症状をもたらすと考えられ、処方名はその薬効より名付けられました。
●肝機能を整え、高ぶった精神状態を改善する漢方の妙薬です。


 注 文

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k0665 42包(2週間分) 3,822円(税込)
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 効能・効果

効能効果 虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症:
神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症。


 漢方体験談

【抑肝散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈ひどい夜泣きが1週間で治まった〉

治例図

2歳の男の子を持つ母親が「息子は敏感な子どもで摘が強く夜泣きがひどい」と漢方薬局に相談に来ました。連日のように続く子どもの夜泣きのせいで、母親の表情はうつろで明らかに疲れがたまっているようでした。

漢方薬局では、癇の強い夜泣きに効く抑肝散を勧められました。この漢方薬は苦みがわずかにあるので、細粒にしてミルクに混ぜたり、ジュースに入れるなどして、1日3回(分量は1g以下程度)飲ませたところ、約1週間で癇の虫が治まり夜眠れるようになったそうです。その即効性には母親も驚いてしまい、以来夜泣きで同じように悩んでいる母親を見ると、漢方薬を使ってみるように勧めているそうです。

この症例では抑肝散が処方されていますが、同じ夜泣きでも胃腸の弱い子どもには甘麦大棗湯が有効だと考えられています。甘麦大棗湯は、味が甘く苦みも少ないので、子どもにとっても飲みやすい漢方薬の1つです。大人が飲んでも神経が落ち着いてリラックスできます。そのため、不眠症の改善にもよく用いられる処方です。

弁証論治 リンク肝腎陰虚 »

・現代病名:夜泣き

2〈認知症が消えた〉

治例図
B子さん(76)は、70歳を過ぎたころから少しずつ物忘れが目立ってきた。3年ほど前から、「部屋に知らない男性がいる」と幻覚に悩まされ、しばしば近所に助けを呼びに行くようになり、家族が東北大学病院の老年科「物忘れ外来」に連れてきた。

症状の特徴やMRI(磁気共鳴映像法)検査、脳血流をSPECTで調べた結果、レビー小体病と診断し、荒井教授が抑肝散を処方したところ、2週間後には幻覚を訴えなくなった。

だいぶよくなったからと、家族が抑肝散の服用をやめさせた。すると再び幻覚が表れ、あわてて抑肝散を処方してもらったところ幻覚がほぼ消失し、いまでは落ち着いているという。

弁証論治 リンク肝気鬱結(肝気鬱滞) »

・現代病名:認知症

3〈ヒステリー症〉

治例図
43歳の婦人。二年前から胃腸障害を訴えていた。本証は約六カ月前から発している。

頭を絞めつけられるような頭重感・めまい・耳鳴り・視力もうろう・歩行時足が地につかず、フラフラとして、急に穴に引き込まれるようになる。何かショックをうけるような話を聞いたり、見たりすると、たちまち脳貧血を起こして倒れる。これが恐ろしいので単独外出ができない。また怒りっぽい癖があって、道で他人に会って、その人の着物の着方が気に入らぬと腹が立ってくるという。それらは経行前後に著明である。電車の中で心悸元進や脳貧血を起こすことが恐ろしく、同伴者がなければ外出できない。市電ならば途中で止めてもらえるから乗れるが、汽車や国電は乗ることができない。刃物を見ると自分はこれで自殺するのではないかとか、自分は気違いになるのではないかという予期恐怖がある。

この患者は上流家庭の夫人で、可能な療法は何でも受けてきた。最近某大学病院でワ氏反応陽性といわれ、サルバルサンの注射を受けたところ、全身状態が悪化し、発熱臥床して数日間苦しんだ。以来鰺々として籠居の状態であった。この患者の体質は痩せ型、胃下垂、皮膚軟弱で腹部も全般に軟かで、左の膀傍より心下に及ぶ大動悸が著明に触れるのであった。

そこで浅井家腹診書に従って抑肝散加陳皮半夏を投与した。すると服薬五日にして患者は単独で来院した。

顔色は別人のように活気づき、歩行もしっかりして、患者は半年ぶりでひとりで外出することができたと大得意であった。服薬三日後には諸症状消散して、全身に活気がつき、室内の掃除を自発的にするようになり、女中が不思議だと驚いているという。腹診してみると初診とは全く一変して腹カがつき、あの大動悸が静かになっている。以来半年問の服薬を続けたが、毎年冬には風邪をひきどおしであったが、今年は一度もひかず、また例年の冷え症が大変よいといって感謝された。知人に会うと顔色はよいし、元気で太ったといって驚かれるということである。

・現代病名:ヒステリー

4〈神経性斜頸に抑肝散〉

治例図
21歳の未婚の女性。

医師の診断は神経性斜頸と、左側胸乳筋痙攣性収縮というものであった。初診は昭和33年四月のことであった。昨年三月、患者は東京の某女子短大を卒業したが、そのころから、本病が起こった。七月ごろから漸次増悪して秋ごろには全く正常体位を保つことができなくなった。そこで本年一月に上京して某大学病院の診察をうけたところ病名は同じで、内服薬や電気治療をしてくれたが全く効果がなかった。現在中等度の斜頸で、左上半身は肩をすぼめたようにゆがみ、脊椎は左側に湾曲し、努力して正常位にすればすぐまた傾いてしまう。

脈は沈緊、心下季肋下部は硬く、腹直筋も緊張し、とくに左右の側腹部胆経が過敏である。両便月経正常、感情的にとくに変化はないが、気の早い性質である。すべて全身的に筋肉は硬く触れ、刺激に対しては敏感である。

よって本証を抑肝散の証とし、これに芍薬甘草湯を合方し、項背こわばるものとして葛根を加えた。

当帰・川弓・白・扶苓・釣藤・芍薬・柴胡・甘草 各3.0 葛根5.0

この薬を一カ月服用後は気分的にも一進一退の状態であったが、ニカ月後には急に好転し、筋肉の緊張も緩解し、三カ月間の服用で全治した。本例は患者を紹介してくれた針灸家の治療も、大いにあずかって力あったことと思われる。

・現代病名:神経性斜頸

5〈チック病〉

治例図
八歳の少女。
約一カ年ほど前から、しきりにまばたきをしたり、鼻をゆがめたり、クンクンのどを鳴らしたり、顔をゆがめたり、とても忙しい格好をするようになった。またときどき外陰部をいろいろの物体にすりつけたり、手でいじったりして困るという。

医師はチック病と診断し、薬はないといわれたという。母親の語るところによれば、かなり神経質らしい。

腹診上、上腹部で、腹筋がやや緊張している以外に特別な所見はない。

抑肝散加厚朴芍薬として与えた。二週間服用したがややよい。三ヵ月後にはほとんど全治したかに見えたが映画を見て恐ろしくなり、夜中にとび起き大声でわめいたり、不眠を訴えたりして、七ヵ月かかったが、これでよくなった。

この方は俗にいう癇がたかぶって、怒りやすい人、筋肉がひきつれたり、ふるえたりするものに用いることが多い。脳出血・脳膜炎・日本脳炎などのうち、いつまでも手足がふるえたり、ひきつれたり、感情がいらいらしたり、たかぶったりするものに用いる。

・現代病名:チック病

6〈クル病〉

治例図
昭和17年の10月下旬、顔色のわるい男の子を母親が背負って来院した。この子は三歳になるというのにまだすわることもできず、手も足もあまり動かさず、ただ瘤ばかり強く、朝から晩まで、アァアァと泣きどおしで、きげんが悪くて困るという。風邪をひきやすく、すぐ40度近い熱を出すことがある。

私は瘤が強くてきげんが悪いというのを、目標として抑肝散を与えたが、これをのみ始めてから、落ちついて夜も眠れるようになり、ぐんぐん体力がっき、風邪もひかなくなり、半ヵ年ほどで歩くようになった。

昭和25年の秋、私は往診先で、偶然この子に会ったが、りっぱな学生になり、学校の成績もよいということであった。

・現代病名:クル病

7〈脳出血後遺症〉

治例図
舞踊の家元の婦人が脳出血で左半身が不自由になった。

この婦人は勝気で、計画が実行できないと、気が立ってよく怒り、左手を動かすとその手がしきりにふるえる。足も突っぱった感じで思うように運ばない。夜もよく眠れない。

私はこれに抑肝散を用いたが、薬をのむと気分が静まり、安眠できるようになり、手足も軽くなり、ひとりで歩けるようになった。

・現代病名:脳出血後遺症

 弁証論治

中医学漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽陰陽のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学漢方)の良さは、薬そのものよりも、にもとづき人を診るという、その考え方にあります。

弁証論治…症状・所見→四診→証→治法→方剤
リンク肝脾不調(肝鬱脾虚) »

次の症状のいくつかある方は、抑肝散が良く効く可能性が大きいです。

抑肝散

八法消法:消食導滞・散結消堅の効能により、気・血・痰・食・水・虫などが積聚した有形の滞結を徐々に消散させる治法です。

【中薬大分類】治風剤…風(ふう)の邪による失調を治す方剤です。即ち、外風を疏散したり、内風を平熄する効能をもち、風病を改善する方剤です。

【中薬中分類】平熄(そく)内風剤…体内に発生した内風を治す方剤です。内風は「身中陽気の変化」で、熱盛により肝陽が亢盛になって化風したり、陰血不足のために肝陽偏亢になって動風を生じるもので、肝陽の偏亢に続発してひきおこされる「風うちより生ず」の病変です。

八綱分類裏熱虚(りねつきょ) 裏 熱 熱 虚 …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(炎症)、虚証(やや虚弱)、血虚(血流不足・貧血症状)、気上衝(のぼせ・イライラ・緊張・不安)の方に適応します。



気血津液…人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。
気虚…氣が不足している方が使用します。氣の作用の不足で、全身の機能・代謝・抵抗力の低下や興奮性の低下などに伴う症候を現します。 疲れやすい、元気が無い、活力低下などを特徴とします。
気滞…氣の働きがうまくいっていない方が使用します。氣の循環に停滞をきたした病態です。もっとも気滞に関連が深いのは内傷七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)と呼ばれる精神的ストレスで、「病は気から」と認識されているものです。 内傷七情は情緒系・自律神経系に影響して肝気欝結と呼ばれる抑うつ緊張の状態などを生じさせ、これに伴って各部位の気滞を引き起こします。
血虚…血が不足している方が使用します。血の濡養(栄養・滋潤)作用の不足による症候で、広義での栄養不良状態に相当します。 皮膚につやがない、爪の色が悪い、頭のふらつき、目がかすむ、しびれ感などの症状を呈します。

 

中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。
リンク五臓(ごぞう) »  リンク気・血・津液・精 »  リンク弁証論治・事典 »

【証(病機)】肝陽化風(かんようかふう)

【中医学効能(治法)】 平肝熄風・補気血

【用語の説明】(term)

リンク平肝(へいかん) »…肝の機能亢進状態を改善することです。

リンク熄風(そくふう) »…眩暈(めまい)、ふるえ、痙攣(けいれん)などの状態を改善することです。

リンク熄風法(そくふうほう) »…内風で起こる、めまい、ふらつき、痙攣、震えなどの治療法です。類語:平肝熄風法。

リンク補気(ほき) »…気を補う=益気のことです。

リンク補血(ほけつ) »…血を補うことです。=益血、養血。


証の判定 判定

証(症状・体質)判定を望む方判定の方右矢印 陰陽(太極図)証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。Java

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 診断のポイント

●イライラ、興奮しやすい
●腹直筋の緊張、筋痙攣(けいれん)
心下痞硬(しんかひこう)


【病症】(symptoms) 次の病症どれかのある方に本処方は適合します。
●神経興奮症状。
●不眠。
●痙攣。
●癇癪持ち。
●やせ型。
●虚弱、やや体力衰えている。


 舌 診

舌診舌診(tongue) 紅、乾湿中間、白苔を見ます。


舌診


上図の舌象と似ている舌の方は、抑肝散が良く効く可能性が高いです。

 脈 診

脈診【脈診】(pulse) 弦です。

 腹 診

腹診【腹診】(abdomen) 腹直筋の拘攣(特に左)、臍部に動悸著明です。

 使用方法

正しく使用 食前または食間に服用 食前または食間に服用してください。
食間とは…食後2~3時間を指します。
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。むかつくときは、水で飲んでもかまいません。

 成 分

生薬
抑肝散の構成生薬は下記の7種類です。
柴胡は、熱や炎症をさまし、腹直筋など筋肉の緊張をゆるめる働きをします。釣藤鈎には脳循環をよくする作用があるとされ、手足のふるえ・けいれんなどにも効果的と考えられます。蒼朮と茯苓は、水分循環を改善する漢方の代表的な利尿薬です。茯苓には、気分を落ち着けたり、動悸をしずめる作用もあるといわれます。これに、血行をよくして貧血症状を治す当帰と川きゅう、緩和作用の甘草が加わります。
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス1.75gを含有する。
日本薬局方 ソウジュツ(蒼朮)…4.0g
日本薬局方 ブクリョウ(茯苓)…4.0g
日本薬局方 センキュウ(川きゅう)…3.0g
日本薬局方 トウキ(当帰)…3.0g
日本薬局方 サイコ(柴胡)…2.0g
日本薬局方 カンゾウ(甘草)…1.5g
チョウトウコウ(釣藤鈎)…3.0g

【組成成分】…次図をクリックすると各生薬の詳細説明にリンクします。
甘草  白朮  茯苓  リンク釣籐鈎(3) »  柴胡  川芎  当帰 

構成生薬の説明

 製剤・薬剤形状

顆粒剤

顆粒剤 顆粒剤…散剤を粒状に加工して大きさを揃えたもので、サラッとして飛び散りにくく飲みやすい薬です。粒を特殊な皮膜で覆い、溶けやすくしたものもあります。薬が口・食道に貼り付くのを防ぐために、あらかじめ水またはお湯を飲んで口・食道を湿らせてから、口に水またはお湯を含み、薬を口に入れて、水またはお湯と一緒に飲み込むようにしてください。

使用上の注意  使用上の注意

【妊娠・授乳の注意】女性
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。



補足説明  補足説明

 
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食養生  食養生1

 本方剤は、体質:陽盛タイプです

養生法

●料理が薬(くすり)になる膳=薬膳
●薬膳=食べる方の体質に合っている食事料理
●薬膳は中華料理とは限りません。日本の日常の食材で作れます。

●主菜には、菊花、しじみ、はまぐりを使用すると良いでしょう。

 養生法

辛味が強いからしやこしょう、にんにくやしょうがなどの薬味は控え、果物など甘味で酸性の食べ物を多くとりましょう。
また、ストレスをため込まないよう、たっぷりと睡眠をとり、早寝早起きをしましょう。

食材

次の食材を積極的にご利用ください。

 漢方食材

枸杞の実

 薬味etc.

黒ごま

 穀類・豆類

豆腐

 野菜・キノコ

トマト トマト 黒キクラゲ 白菜 やまいも

 果物・木の実

なし りんご りんご

 魚介・海藻

かに 蟹 昆布

 上半身に「陽気」が集まりすぎて、熱症状があらわれる

体質タイプ:陽盛
「陽盛体質」では、体内の陰陽のバランスが崩れ、相対的に「陽気」が盛んになります。上半身に「陽気」が集まり、口の渇き、目の充血、赤ら顔、のぼせなどの熱症状が現れるのが特徴です。

五臓の中では、情緒をコントロールする肝に症状が出やすく、イライラや怒りっぽさ、興奮、またそれにともなって高血圧になりがちです。また、春先にその傾向が強まります。

 肉・卵・乳製品

豚肉 豚肉 卵 卵 チーズ

 調味料

はちみつ はちみつ オリーブ油

食養生  食養生2

 本方剤は、体質:気滞タイプでもあります

 養生法

香りのよいものや辛味のあるものをとるようにすることです。
カルシウムなどのミネラル類も補給をしてください。
歌ったり、体を動かすなどして、ストレスを発散したり、アロマテラピーなどでリラックスするのも良いです。

食材

次の食材を積極的にご利用ください。

 漢方食材

陳皮

 薬味etc.

みょうが こしょう ジャスミン

 穀類・豆類

そば

 野菜・キノコ

ピーマン トウモロコシ オクラ さやえんどう キャベツ レタス 春菊

 果物・木の実

桃 みかん

 魚介・海藻

くらげ のり ひじき

 「気」の流れが悪くなって、不調を起こしている

体質タイプ:気滞
身体や心がストレスを受けると気の流れが悪くなって滞り、気滞体質に陥ります。のどが詰まったり、おなかや胸が張るといった症状のほか、眠れない、怒りっぽくなるといった精神的な不調が現れやすくなります。

ゆっくり休養をとって、ストレスを上手に発散すれば、気の巡りはよくなります。また、薬味やハーブ、スパイスには、気の流れを促す効果があるのでおすすめです。

なお、気滞の状態を放置していると、気とともに体内を巡る血と津液の流れも悪くなりがち。早めに対処しましょう。

 調味料

酒 みそ 酢

 飲 物

緑茶 緑茶

 備 考

(remarks)
●抑肝散は中国の明時代の漢方医・薛鎧(せつがい)による小児の治療書『保嬰撮要』(ほえいさつよう)に初めて記載されたとのことです。

疳証
小児から大人の疳証(かんしょう)にも応用
日本では、江戸時代の漢方医・目黒道琢(めぐろどうたく)の書いた『療治雑話』(りょうちざつわ)に記載されています。それには、「体が弱くて、神経過敏で怒りやすく、すぐに疳(かん)を立てる子どもが、精神的、あるいは肉体的な刺激によって、熱を出したりビクビクしたり、怖い夢を見て叫び声をあげたり、けいれんを起こしたり、歯ぎしりしたりする場合に用いる」とあります。このように、抑肝散は、もともと小児の疳証(病証のひとつ)に用いられていた処方です。
疳証の症状は、疲れたり、かぜをひいたりして、体調を崩したときによくみられます。いわゆる「疳の劇で起こる夜泣き、引きつけなどによく用いられていました。そして後に、神経過敏で怒りっぽく、せっかちで、筋肉が緊張し、けいれんを起こすといった大人にも応用されるようになったのです。つまり、大人でも体調を崩して「癇癪(かんしゃく)を起こす」タイプには抑肝散が効果を発揮するのです。
異常な興奮状態を鎮めて治療
疳の虫や癇癪もちにみられるような、異常に興奮しやすくなった状態を、漢方では「肝機能の高ぶり」によるものと考えます。この肝機能の高ぶりという考え方は、現代医学でいう肝臓疾患とは意味が異なります。つまり、肝臓部分の緊張や腫れのほかに、精神状態の異常が含まれているのです。
例えば、肝の元進を「肝実」といい、怒りや筋肉のけいれんなどの興奮状態が現れることを意味します。反対に、肝の低下時を「肝虚」といって、抑うつ、憂うつ、恐れなど精神の鎮静状態が現れてくることを意味します。そして、前者のような興奮状態を鎮めるのに、抑肝散が効果を発揮するのです。
抑肝散を構成する7つの生薬のうち、主薬となる釣藤鈎(ちょうとうこう)は肝臓に作用する生薬であり、柴胡とともに血圧降下・鎮静作用によって興奮している神経系を鎮めます。
体調を崩したり、長い聞苦しんだ病後などで、ひどく疲れている状態のとき、イライラして怒りやすくなっていたり、手足や唇、眼のひきつれやけいれん、歯ぎしりなどが認められる場合は、抑肝散を試してみるとよいでしょう。
疳(かん):疳の虫によって起こるとされる、小児の神経症です。夜泣きやひきつけなどの発作を起こす病気です。癇(かん)と似た意味があります。

クスリ

血の道症
女性の月経前やテクノストレスにも抑肝散
同じ女性でも、月経痛が軽い人もいれば重い人もいます。さらに、その中でも、月経前になると理由もなくイライラして怒りっぽくなったり、普段にない疲れを感じたりする人がいます。これは、いわゆる血の道症と考えられ、抑肝散を服用することで、血(けつ)のめぐりが整えられ、神経の興奮を鎮めることで改善できます。
また、パソコン画面を長時間見つめ続けなければならないような仕事をしている人は、眼精疲労に悩まされることが多いものです。これは、テクノストレス(アメリカ人のクレイグ・ブロードが提唱した言葉。高度な情報機器が普及したことで引き起こされるさまざまなストレス)ともいわれ、眼の縁(ふち)が痙攣(けいれん)したり、眼の奥が痛んだり、頭痛になったりする状態のことです。
上記のような症状以外にも、機械類を使って長時間の作業を行っていると、精神的な疲れを感じることがあります。このような場合にも抑肝散の、神経鎮静作用が効果を発揮します。

クスリ

当帰の作用
左の写真は当帰の花です。
当帰の作用は次の通りです。
補血作用血の機能を高め、身体の栄養分を補います。
行血作用…子宮を収縮して、瘀血(流れの滞った状態の血液)を排出したり、子宮の痙攣を抑えます。
潤腸作用腸内の水分不足を改善し、便秘に効果を発揮します。
調経作用…月経を調節します。
鎮静作用気持ちを静める作用です。

クスリ
備考 ↑ページ先頭へ

 類方鑑別

【抑肝散類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が抑肝散に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
 

リンク抑肝散加陳皮半夏 » …本方の症状が慢性化して腹壁筋が軟弱となり、腹部大動脈の拍動が強く感じられる場合に用いる。湿痰の証が加わる。

 
 

リンク柴胡加竜骨牡蛎湯 » …比較的体力のある人が動悸、不眠、精神不安、神経過敏などの精神神経症状を訴え、季肋下部の抵抗・圧痛(胸脇苦満)、臍傍の動悸、便秘の傾向のある場合に用いる。(心肝火旺)

 
 

リンク加味逍遙散 » …体質虚弱な人、特に女性が疲れやすく、手足が冷えのぼせとともに動悸、不眠、精神不安など、種々の精神神経症状を訴える場合に用いる。(気血両虚、肝鬱化火)

 
 

リンク半夏厚朴湯 » …神経質で動悸、不眠、精神不安、咽喉異物感(咽中炙臠)を訴える場合に用いる。(気滞)

 
 

リンク 甘麦大棗湯 » …症状が急迫性で腹直筋が緊張し、神経がはなはだしくたかぶり、時に痙攣を伴う場合に用いる。(臓躁)

 
 

リンク 釣藤散 » …癇癪持ちで逆上や頭痛めまいがある。(脾気虚と痰湿で肝陽化風)

 
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