10.9~12 of ニュース

2010.09.16

ネット「違法・有害」7割増

警察庁の委託でサイバー空間を監視する「インターネット・ホットラインセンター」に、今年上半期(1~6月)に寄せられた違法・有害情報が前年同期(1万4108件)より7割増の2万3983件に上り、統計を取り始めた2006年6月以降、半期では過去最多になったことが同庁のまとめでわかった。

上半期、最多に削除依頼2割放置

このうち、1万8542件が児童ポルノ画像や規制薬物の広告、売春あっせんなどの違法情報。自殺や殺人請負の勧誘など、直ちに違法とは断定できない有害情報が5441件だった。違法・有害情報のうち1万1079件はセンターがサイト管理者に削除依頼したが、約2割に当たる2497件は2か月経過しても放置されていた。児童ポルノ画像などは、放置されている間に別のサイトに転載されるケースも目立っている。

違法情報の放置は、特定の掲示板サイトが全体の半数に当たる1001件と突出。他に二つのサイトも含め、計3サイトが放置数の約8割を占めているが、いずれも連絡先を掲載しておらず、削除要請が出来ないという。

センターでは回線事業者などに削除要請をしているが、時間がかかる上に、サイト側からの苦情を恐れて協力が得られないケースも多い。同庁では、意図的に違法・有害情報を掲載したサイト管理者を積極的に摘発するほか、サイトの広告主に違法情報が放置されている実態を伝えた上、取引見直しの提案なども検討している。

(2010.09.16(木)読売新聞)

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