- 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
- 小児の手の届かない所に保管してください。
- 1包を分割した残りを服用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に服用してください。
- 本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少顆粒の色調等が異なることがありますが効能・効果にはかわりありません。
- 使用期限を過ぎた製品は、服用しないでください。
 
 
中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽 のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。
中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。
身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。
ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。
このときの身体の状態や体質をあらわすのが証(しょう)(constitution)という概念です。
この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。
中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。
のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。
中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。
身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。
ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。
このときの身体の状態や体質をあらわすのが証(しょう)(constitution)という概念です。
この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。
中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。
 弁証論治概要
  弁証論治概要症状・所見→四診→証→治法→方剤
陰虚  
肺陰虚  
燥邪犯肺  
胃陰虚(胃陰不足・脾陰虚)  
脾肺気虚  
次の症状のいくつかある方は、麦門冬湯が良く効く可能性が大きいです。

 八法(治法の8分類)
  八法(治法の8分類)麦門冬湯は、補法:気血陰陽あるいは臓腑の虚損を補養する治法です。
【中薬大分類】治燥剤…乾燥による失調を治す方剤です。滋陰潤燥の効能を持つ薬物を主とし、燥証を改善する方剤です。
【中薬中分類】滋陰潤燥剤…体内の乾燥を治す方剤です。臓腑の陰液虧損による内燥に適用します。
 気血津液
  気血津液人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。
●気虚…氣が不足している方が使用します。氣の作用の不足で、全身の機能・代謝・抵抗力の低下や興奮性の低下などに伴う症候を現します。
疲れやすい、元気が無い、活力低下などを特徴とします。
●津液不足…津液の不足している方が使用します。人体の構成成分の滋潤作用を持つ津液の不足のことで、西洋医学的には脱水に相当します。主に発汗過多、尿量過多、出血が原因で起こります。
状態は口渇・多飲が特徴で、唇や皮膚の乾燥、便秘などの症状が現れます。一般には陰虚の範囲に含まれ、主に肺陰虚・胃陰虚を呈することが多く、暑がりの方に多く見られます。
【気血津・臓腑証】
肺胃の気陰両虚(はいいのきいんりょうきょ)…生津と補気健脾の組み合わせから配合されています。
主薬の麦門冬は肺胃の陰液を滋補しますので、肺胃の気陰両虚に適しています。乾咳・無痰から少痰などの肺陰虚に、口渇・多飲・上腹部不快感・飢餓感などの胃陰虚に適しています。
さらに補気健脾薬の配合があるので気虚も改善します。
特に化湿の半夏の配合は、他の薬の滋潤の行き過ぎを抑制するとともに、胃腸の蠕動を調整し悪心・嘔吐を止め、さらに鎮咳に働き、他薬の効能を補助しています。
 中医学基礎知識
  中医学基礎知識●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。
 五臓(ごぞう)   
    気・血・津液・精   
    弁証論治・事典
    五臓(ごぞう)   
    気・血・津液・精   
    弁証論治・事典  
【証(病機)】肺胃陰虚(はいいいんきょ)
【中医学効能(治法)】 滋陰益気・補益肺胃・降気・気津双・滋陰(肺、胃)・止咳
【用語の説明】(term)
 滋陰(じいん) »…潤い、冷やす力、陰を補充することです。陰(液)を潤すと、陽(氣)即ち元気が出るということです。陰虚を解消することです。類義語:補陰・養陰・涵陰・育陰
滋陰(じいん) »…潤い、冷やす力、陰を補充することです。陰(液)を潤すと、陽(氣)即ち元気が出るということです。陰虚を解消することです。類義語:補陰・養陰・涵陰・育陰
 益気(えっき) »…気を補充することです。
益気(えっき) »…気を補充することです。
 降気(こうき) »…上った気を下げることです。
降気(こうき) »…上った気を下げることです。
 生津(せいしん) »…唾(つば)を出させて、咽(のど)の渇きを取ることです。
生津(せいしん) »…唾(つば)を出させて、咽(のど)の渇きを取ることです。
 証の判定
  証の判定
証(症状・体質)判定を望む方 は
証判定メニュー
は
証判定メニュー  
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
●反射性の烈しい咳(大逆上気)
●咽喉のヒキツリ(咽喉不利)
●心下痞
             
 【舌診】(tongue)
紅で、乾燥し薄い白苔です。
【舌診】(tongue)
紅で、乾燥し薄い白苔です。

 【脈診】(pulse)
沈細数です。
【脈診】(pulse)
沈細数です。
 【腹診】(abdomen)
腹壁軟弱です。
【腹診】(abdomen)
腹壁軟弱です。
| 病症症状 | 合 方 | 備 考 | 
|---|---|---|
| 激しい咳きで呼吸が苦しくなり、顔がのぼせて口渇を訴える方に。 | 麦門冬湯+桔梗石膏 | |
次の量を、食前に水またはお湯で服用してください。
| 年齢 | 1回量 | 1日服用回数 | 
|---|---|---|
| 成人(15歳以上) | 1包 (2.25g) | 2回 | 
| 7歳以上15歳未満 | 2/3包 | |
| 4歳以上 7歳未満 | 1/2包 | |
| 2歳以上 4歳未満 | 1/3包 | |
| 2歳未満 | 服用しないでください | |
		<用法・用量に関連する注意>
		小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
保管および取扱い上の注意

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 構成生薬の説明
  構成生薬の説明
1.麦門冬は、滋養強壮作用によって粘膜を滋潤し、体液の分泌を増し(滋陰潤燥)、鎮咳・祛痰・消炎・抗菌に働きます。
2.半夏は、粘膜刺激による咳嗽を鎮め、気道内の痰を排出させ(燥湿化痰)、悪心・嘔吐を治め、蠕動を調整します。
3.麦門冬・人参・大棗・梗米・甘草(灸甘草)はすべて潤燥に働き(生津)、痰を薄めて喀出しやすくします。
4.人参・大棗・梗米・甘草(灸甘草)は全身の機能を高め、代謝を促進し、消化吸収を強め、元気をつけ疲労感を除き抵抗力を増します(補気健脾)。
(補足)
麦門冬湯は、基本的には肺と胃の津液不足と、それによって生じた虚火(虚熱)を治します。潤燥を主体とした化痰止咳の効力があり、乾咳・咽の乾燥感やいがいががあり、無痰・少痰あるいは粘欄な切れにくい痰を呈する場合に広く用います。また、胃陰虚による諸種の上腹部症状、口乾、便秘、紅舌、少苔に対して用います。
 特徴は、構成生薬の大半が潤性で降性で補性だという点です。ただし、白虎加人参湯のように石膏が入っておらず、寒性薬としては麦門冬と梗米が入っているだけですから、水をガブガブ飲むような熱証と燥証の著しい方には効かないです。
特徴は、構成生薬の大半が潤性で降性で補性だという点です。ただし、白虎加人参湯のように石膏が入っておらず、寒性薬としては麦門冬と梗米が入っているだけですから、水をガブガブ飲むような熱証と燥証の著しい方には効かないです。
麦門冬には咽喉を潤す作用がありますから、咽喉が乾燥して声が榎れ、のぼせ傾向で、咳が下から突き上がってくる(升証)ようなものに良く効きます。むろん咳は乾咳で、痰はないか粘稠痰が少量の場合に限ります。
半夏があるので、百日咳のように、咳が下から突き上がってきて吐きそうになるのにもよいです。
また糖尿病は、原則として燥証で虚証であるから、咳がなくても使うことができます。
| 生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 大分類 | 中分類 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 麦門冬 » | 10 | 君薬 | 生津 | 止咳・化痰 | 補虚薬 | 補陰薬 | |
| 人参 » | 2 | 佐薬 | 生津 | 補気健脾 | 補虚薬 | 補気薬 | |
| 大棗 » | 3 | 使薬 | 生津 | 補気健脾 | 補虚薬 | 補気薬 | |
| 甘草 » | 2 | 使薬 | 生津 | 補気健脾 | 補虚薬 | 補気薬 | |
| 粳米 » | 5 | 使薬 | 補気健脾 | 補虚薬 | 補気薬 | ||
| 半夏 » | 5 | 臣薬 | 理気 | 化湿・止嘔 | 止咳・化痰 | 化痰止咳平喘薬 | 温化寒痰薬 | 

 処方の副作用
  処方の副作用証が合わなかった場合には、甘草の作用により、まれにむくみが起こる場合があります。
 使用上の注意
  使用上の注意
             
【妊娠・授乳の注意】
●妊娠中の風邪(乾咳が出る場合)によく使用されます。
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
 補足説明
  補足説明