ツムラ 防風通聖散 エキス顆粒(医療用)

肥満からくる生活習慣病を予防し改善する漢方薬

↓ご注文へ

ツムラ 防風通聖散 エキス顆粒(医療用)

医薬品個人輸入 説明表示をクリック → 説明表示 いらっしゃいませ 医療用漢方薬

 主 治

(Mainly treatment)…主とする治療対象です。

表裏双解の名方剤/肥満治療にも応用

【適応症】高血圧の随伴症状(動悸肩こりのぼせ)、肥満症むくみ、(常習)便秘胃酸過多症心臓衰弱動脈硬化高血圧、脳溢血、腎臓病、痔疾、慢性腎炎湿疹糖尿病、皮膚病、蓄膿症中風予防、脱毛症、頭瘡、ネフローゼ、膀胱炎、梅毒、性病、喘息、癲癇、フルンケル、カンブンケル、慢性湿疹蕁麻疹、酒渣、歯痛。

防風通聖散 内熱(裏熱)→ 清法(八法)

 商品説明

漢方処方  処方名:防風通聖散ぼうふうつうしょうさん

漢方薬使用者
●体力充実な方の便秘・肥満症・高血圧の随伴症状に使用します。
●元気で、エネルギッシュな方でも、食生活の偏りや運動不足が続いたりすると、身体の代謝機能が落ち、お腹を中心に皮下脂肪が多くたまり、便秘がち、といったことで身体の不調を訴えるようになることが多いものです。
●これは漢方では「臓毒証」体質といって、高血圧などの生活習慣病にもつながりやすいものと考えています。
ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用)は、便通、肥満を改善する漢方薬です。また、高血圧に伴う動悸、肩こりやのぼせなどにも効果があります。
●防風通聖散には、18種類もの生薬が使われています。これらの生薬の精妙な相互作用で、肥満によって体内にたまった病毒を取り除き、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を改善します。体力があってがっちりとした、いわゆる固太り体質の人に適した漢方薬で、体力のない人や胃腸の弱い人には向きません。


●本剤は、中国栄代の医書「宣明論」(せんめいろん)中風門に収載の処方に基づいて作られたエキスを、飲みやすく顆粒剤としたものです。
●本方は18種類の生薬からなり、防風を主薬とします。防風は文字通り風ふう(外邪である六淫(六邪)の一つ)を防ぐ効があります。通聖とは聖人のことで、重要な薬という意味が込められています。
●臓毒を治します。本方は解表、清熱、攻下を兼ねた方剤で、外は風邪に感じ、内に蘊熱あり、表裏共に実した証を治します。
●脂肪肥り、中年肥りの体毒を発散、排泄させる薬方として有名です。


 注 文

shopping ・ ツムラ 防風通聖散 エキス顆粒(医療用)のお買物・
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k0673 42包(2週間分) 3,275円(税込)
数量
k0801 189包(63日分) 13,132円(税込)
数量

*【カゴに入れる↓】ボタンk9999をクリックするとあなたの買物カゴに商品が1個入ります。
*複数個お買い上げの場合は数量を入力して、【カゴに入れる↓】ボタンをクリックして下さい。
*別の商品の【カゴに入れる↓】ボタンをクリックするとあなたの買物カゴに別の商品が追加されます。
*このご注文からSSL(セキュリティ機能)を使用しますので、あなたの情報は安全に守られます。
NP後払い
CreditCardの使用ができるようになりました。
クレジットカード
★送料全国一律500円! 5400円(税込)お買上で無料!   

買物カゴの内容へ ログイン・会員新規登録 お客様マイページログイン

●ショッピングカート…現在のカートの注文状況を確認できます。
●ログイン会員登録…ハル薬局のお買物会員登録ができます。
●お客様マイページ…現在登録されているお客様の情報を、確認・変更することができます。購入履歴の情報を、確認することができます。

電話注文電話注文 Fax注文Fax注文 メール注文メール注文 直接来店(対面販売)直接来店(対面販売)
●ご注文は、上記買物カゴ、電話、Fax、またはE-メールで承ります。
個人輸入

↑ページ先頭へ

 効能・効果

効能効果 腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:
高血圧の随伴症状(動悸、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘


 漢方体験談

【防風通聖散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈脳溢血〉

治例図

56歳の男子。

右半身不随を発して3年になるが、まだ右手足が不自由で言語障害があり、右の口角がしびれ、頭痛、肩こり、腰痛等がある。便秘していて、血圧は200、顔色は灰白色である。脈ははねかえるように力があって充実し、舌は黄褐色の苔があって、腹証は全く硬く膨満している。

本例はいわゆる臓毒証体質に属し、防風通聖散の正証と診断された。しかし経をめぐらす意味で最初に疎経活血湯を与えてみたが、やや軽快という程度ではっきりしない。そこで体質的に防風通聖散を与えると、1ヶ月の後には諸症状が速やかに軽減し、その顕著な効果に驚いた。3ヶ月の服用を終わったころには、ほとんど自分の要は弁ずることができ、不自由がなくなった。

・現代病名:脳溢血

2〈動脈硬化〉

治例図
68歳、男子。

赤ら顔で強度の肥満があり、腹部は常人の2倍はあろうというほどに膨満。血圧は異常はないが、肩こり、のぼせを訴え、病院の検査により動脈硬化症との診断を下され、来院した。便秘の傾向もみられる。

典型的な防風通聖散の証とみて処方すると、自覚症状は直ちに好転し、2ヶ月ほどですっかり軽快した。しかし、本人は、この薬を飲んでいると気持ちがよいからといって、その後も服用を続けている。肥満は、やや改善されたという程度で、さしたる変化はみられない。

・現代病名:動脈硬化

3〈漢方薬と家族の協力で肥満を解消〉

治例図
10代のK子さん(当時17歳)は160cmで80kgという大柄な女性でした。洋服のサイズは18~20号で、既製の服はなかなかありません。

健康はもとより美容を気にする年ごろということもあって、ある日、漢方薬を扱っている医師のもとを訪ねてみることにしました。

便秘気味で冷え症のK子さんには、防風通聖散という漢方薬が処方されるとともに、それまで食事の代わりに食べていたスナック菓子とジュースを一切やめること、食事は豆腐や火を通した野菜、小魚を中心にバランスの取れた内容にすること、冷えを解消するために半身浴をすること、さらに運動として通学の際に1駅分を歩くことなどが指導されました。

K子さんは医師からいわれたことを忠実に実行しました。また食事は、家族全員が同じものを食べるなどして協カし、K子さんのストレスを軽減しました。そして漢方薬もきちんと飲み続けた結果、2年ほどで標準体重にまで落とすことができたのです。

今では結婚して子どもももうけ、毎日元気に過ごしています。

弁証論治 脾胃の痰  

・現代病名:肥満

4〈約半年でスリムになった〉

治例図
果物屋の奥さん、Nさん(42歳)は、背が高く、がづちりとした体格ですが、体重は70kgと太っていました。

おなかがポコンと盛り上がる太鼓腹のタイプです。なぜ太ってしまうのかというと、商売柄売れ残ってしまうリンゴやバナナなどの果物を、もったいないので、自分で食べてしまうからだといいます。これまでいろいろなダイエット法を試しましたが、やせられませんでした。

便秘気味だという話だったので、防風通聖散を飲んでもらいました。約半年ほどで体重は15kgほど落ち、スリムになり、体が軽くなったと喜んでいます。

弁証論治 脾胃の痰  

・現代病名:肥満

5〈便秘、肥満〉

治例図
年齢/50歳代。性別/女性。

体格は脂肪太りで、便が硬いとのことです。ダイエットで色々な製品を試しましたがなかなか痩せなかったので、防風通聖散を用法・用量通りに服用していただいた。

便秘の改善が著明で継続していただいています。現在はお腹が出ていたのが目立たなくなり、でっぷりとした感じがなくなり、体型がスッキリしてきました。5年くらい継続して服用中です。

弁証論治 脾胃の痰  

・現代病名:便秘、肥満

6〈抜け毛を改善した〉

治例図
51歳のTさんは身長が160センチと、女性にしてはやや大柄で、体重が70キロ以上もある肥満型です。

ある日の朝、鏡の前で髪をとかしていると、右の後頭部の辺りに円形脱毛があることに気がつきました。普段から漢方のかぜ薬などを利用していたTさんは、なじみの漢方薬局で症状を相談したところ、薬剤師から防風通聖散を勧められました。

また、円形脱毛になっているところをマツの葉(10~15本程度を束ねたもの〕の葉先でたたくという民間療法も教えてもらいました。

漢方薬を飲んで、毎日新しいマツの葉で患部をたたいてみたところ、円形脱毛になっていたところにみるみる髪が生えてきて、1ヵ月半で完治しました。

・現代病名:脱毛症

7〈漢方で症状が消え仕事の成績も向上した〉

治例図
30歳のA男さんは、体力がある方で、小太りの体形の営業マンです。大きな病気はしたことがありませんが、美食家でやや便秘気味でした。

そのA男さんが、しばらく前から蓄膿症になり、鼻詰まりのほか、のぼせや肩こりなどの症状が現れるようになりました。近所の耳鼻咽喉科に通いましたが、一向によくなる気配がありません。

そこで、親戚に紹介された漢方薬局に行き、相談したところ、防風通聖散の服用を勧められました。

1ヵ月ほどたつと、しつこかった症状が目に見えて緩和され、3ヵ月後には、鼻が詰まらなくなり、それに伴い、のぼせや肩こりもきれいに解消されました。蓄膿症が治ったころから、営業成績も向上しはじめたそうです。

弁証論治 肺胃熱  

・現代病名:蓄膿症

8〈防風通聖散と運動で数値が下がる〉

治例図
Bさん(52歳)は、身長が150cmで体重58㎏の女性です。特に自覚症状はなかったものの、健康診断でコレステロール値が300㎎/dlと指摘されたため、心配になって近所の漢方クリニックの診察を受けに行きました。

Bさんは固太りタイプで、基本的に体も丈夫だったので防風通聖散が処方されました。また、医師から薬の服用と同時にウォーキング程度の軽い運動を継続的に行うように勧められました。

防風通聖散を服用しながら運動も続けたところ、3ヵ月後には体重が52㎏まで減り、コレステロール値も230㎎/dlまで下がりました。

もうひと息なので、そのまま服用と運動を続けていくつもりのBさんです。

・現代病名:高脂血症

9〈肥満〉

治例図
54歳の主婦。ここ十年位、少しずつ太るのが悩みのたねで、とうとう160センチにも満たない身長なのに体重が83キロにまでなってしまいました。と、同時に腰痛高血圧、それに便秘に悩まされるようになりました。

見事に太ってがっしりした赤ら顔の、のぼせ症でいつも顔に汗をかいています。脈はしっかりしていて、血圧は176/96もあります。舌は暗紅色で舌の裏の静脈が怒張して蛇行しています。厚い舌苔もあります。食積(食べ過ぎ)と瘀血の証のようです。

そこで防風通聖散の煎じ薬と、瘀血を取る目的で桂枝挟苓丸の丸薬を服用して頂くことにしました。もちろんダイエットと運動の指示を添えた上です。律儀にダイエットと服薬を励行された甲斐あって、この方は服薬開始から二週間で血圧が161/92に下がり、一ヶ月後に10キロの減量に成功、さらにその後2キロ減り血圧は153/90に落ち着きました。

・現代病名:肥満

10〈大きなおできが西洋薬との併用で快癒〉

治例図
75歳のTさんは、その年齢の割に若々しく元気な人で、体格のよい実証タイプの男性です。4~5日ほど前から、寝ているときに、背中に何かが当たっているような感じがするようになりました。

その後1週間ほどたって、少し痛みが出るようになってきたので、鏡で自分の背中を見ると、直径10cmほどの大きなおできができていました。

そこで、普段から通院している漢方を扱う病院を訪れることにしたのです。医師には「こんな状態になるまで、どうしてほうっておいたんですか」と怒られましたが、あまり痛みを感じなかったからと、答えるしかありませんでした。

幸い、おできはひどく化膿しているわけではなかったので、炎症を鎮めるために抗生物質と漢方薬の防風通聖散が処方されました。

3日ほど服用を続けたところ、おできの腫れは半分ぐらいの大きさになり、1週間ほどたつとそれもすっかり引いたそうです。

・現代病名:おでき

 弁証論治

中医学漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽陰陽のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学漢方)の良さは、薬そのものよりも、にもとづき人を診るという、その考え方にあります。

 弁証論治概要

症状・所見→四診→証→治法→方剤
痰湿(脾胃の痰)  
皮膚病と湿熱  
胃熱  

次の症状のいくつかある方は、防風通聖散が良く効く可能性が大きいです。

防風通聖散

【中薬大分類】表裏双解剤…体表と体内を同時に治療する方剤です。

【中薬中分類】解表攻裏剤…解表と潟下を同時に行う方剤です。

 八綱分類

裏熱実(りねつじつ) 裏 熱 熱 実 …証(体質・症状)は、一応裏証(慢性症状)、熱証(暑がり・のぼせ)、実証(体力充実)、湿証(水分停滞)の方に適応しますが、この方剤は、たいていの、どの証にも対応します。



 気血津液

人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。
気虚…氣が不足している方が使用します。氣の作用の不足で、全身の機能・代謝・抵抗力の低下や興奮性の低下などに伴う症候を現します。 疲れやすい、元気が無い、活力低下などを特徴とします。
血虚…血が不足している方が使用します。血の濡養(栄養・滋潤)作用の不足による症候で、広義での栄養不良状態に相当します。 皮膚につやがない、爪の色が悪い、頭のふらつき、目がかすむ、しびれ感などの症状を呈します。
水液停滞…余分な水があまっている方が使用します。津液の停滞のことで、西洋医学的には細胞内液・組織液・リンパ液などが、主として組織間・消化管内・体腔内に異常に停滞したことを意味します。 中医学では湿・痰飲・水腫と呼ぶのが一般的で、日本では水毒ともいわれます。

【気血津・臓腑証】
熱盛・熱毒(ねつせい・ねつどく)…主体は清熱です。清熱瀉火・解毒tを主とし、瀉下・去風・利水薬を組み合わせ、さらに補血・補気健脾の配慮があります。消炎・解熱に働くとともに、利胆・利尿・発汗という解毒・排泄の経路をすべて利用して、炎症に対する理想的な方剤になっています。さらに補気・補血薬を配合しているところがら「攻撃の行きすぎを抑制する」効果もあり、「発汗して表を傷らず、攻下して裏を傷らず」といわれ、安全性も高いです。また、多種の清熱薬の組み合わせ、瀉下・去風・利水の薬物の配合から、上・中・下・体内・体表すべての炎症に適応するので、応用範囲も非常に広いです(鎮痛・鎮痒・月経調整の効果もある)。炎症性疾患には広く用いてよいです。
使用目標として「体力の充実」「太鼓腹」などがあげられていますが、防風通聖散は元来「表裏倶実」といわれる全身的な炎症を目的としたもので、こだわる必要は全くないです(ただし、胃腸虚弱で下痢傾向の方には向きません)。

 中医学基礎知識

中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。
五臓(ごぞう)   気・血・津液・精   弁証論治・事典  

【証(病機)】脾肺実熱(ひはいじつねつ)

【中医学効能(治法)】 辛温解表・清熱解毒・瀉下・利水・清熱瀉火・去風

【用語の説明】(term)

リンク辛温解表法(しんおんげひょうほう) »…辛温解表法:辛温の薬で温め風寒の邪を体表から発散させる治療法です。悪寒、頭痛、発熱を治します。類語:祛風散寒法(きょふうさんかんほう)。

リンク清熱解毒法(せいねつげどくほう) »…寒涼性の生薬を用い、熱毒の邪、発赤・腫脹・化膿・高熱を治します。

リンク利水(りすい) »…腎を温めて、脾を健全にすることです。尿や発汗のことです。水気を下行させて通利することです。利尿、導尿がそれです。薬物では猪苓・沢瀉・通草などにその作用があります。

リンク清熱瀉火法(せいねつしゃかほう) »…寒涼性の生薬を用い、熱や火邪(高熱・口渇・顔面紅潮・目の充血・腹満)を除く治療法です。

リンク去風(きょふう) »…風邪を除くことです。

リンク熱毒(ねつどく) »…熱の勢いが強く、発赤、腫脹、化膿、高熱などを引き起こします。

 証の判定

判定

証(症状・体質)判定を望む方判定の方証判定メニュー  
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。Java

↑ページ先頭へ

 診断のポイント

●肥満(食毒)
●硬い太鼓腹
●便秘、のぼせ症状


【病症】(symptoms) 次の病症どれかのある方に本処方は適合します。
●肥満、肥満型卒中体質の方に用います。臍(へそ)を中心に腹部の皮下脂肪がたまり(太鼓腹)、皮膚は黄白色、赤ら顔で首が太く硬太り(筋肉の軟弱な水太りには使えません。この場合には防已黄耆湯。)
●便秘、胃腸に熱があって便秘する。大柴胡湯の効かない時につかってみると良いです。
●のぼせ症、頭痛、耳鳴り、肩こり等上半身ののぼせ症状。
●尿量が少なく色が濃い(小便赤渋)。
●めまい、目の充血、目の痛み、口渇、咳嗽、発疹、皮膚の化膿(フルンケル)、高血圧、蓄膿、難聴。


肥満症に用いる
肥満症に用いる漢方薬です。便秘、むくみ、高血圧にともなう肩こりやのぼせを改善します。

クスリ

 舌 診

舌診舌診(tongue) 紅舌、厚い黄苔(黄膩苔)であることが多いです。


舌診


上図の舌象と似ている舌の方は、防風通聖散が良く効く可能性が高いです。

 脈 診

脈診【脈診】(pulse) 沈実、あるいは滑数です。

 腹 診

腹診【腹診】(abdomen) 力士型の太鼓腹、臍(へそ)を中心に硬く膨隆し充実感がありますが、心窩部、李肋部には軟らかで抵抗圧痛がなく(大柴胡湯との差)、腹直筋は張っていません。

 合 方

【合方】(複数の漢方薬を合わせた処方)
他剤との効用併用を示します。合方は良効なケースが多いです。
本方の証の方で、さらに次の症状がある方は、合わせて次の方剤を飲むと良く効きます。
病症症状 合 方 備 考
成人の気管支喘息の場合 防風通聖散+通導散  
血瘀を伴う場合 防風通聖散+通導散  
防風通聖散+桂枝茯苓丸  
湿熱が明らかな場合 防風通聖散+竜胆瀉肝湯  
防風通聖散+菌蔯蒿湯  
痰を伴う場合 防風通聖散+半夏厚朴湯  
防風通聖散+二陳湯  

 使用方法

正しく使用 食前または食間に服用 食前または食間に服用してください。
食間とは…食後2~3時間を指します。
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口服用する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。むかつくときは、水で飲んでもかまいません。

 成 分

生薬
防風通聖散には、防風や麻黄など病因を発散して治す発散性の生薬を中心に、熱や炎症をさますもの、便通をよくするもの、無駄な水分を取り去るもの、あるいは血流をよくする生薬などがいろいろと配合されています。
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス1.75gを含有する。
日本薬局方 オウゴン(黄芩)…2.0g
日本薬局方 カンゾウ(甘草)…2.0g
日本薬局方 キキョウ(桔梗)…2.0g
日本薬局方 セッコウ(石膏)…2.0g
日本薬局方 ビャクジュツ(白朮)…2.0g
日本薬局方 ダイオウ(大黄)…1.5g
日本薬局方 ケイガイ(荊芥)…1.2g
日本薬局方 サンシシ(山梔子)…1.2g
日本薬局方 シャクヤク(芍薬)…1.2g
日本薬局方 センキュウ(川きゅう)…1.2g
日本薬局方 トウキ(当帰)…1.2g
日本薬局方 ハッカ(薄荷)…1.2g
日本薬局方 ボウフウ(防風)…1.2g
日本薬局方 マオウ(麻黄)…1.2g
日本薬局方 レンギョウ(連翹)…1.2g
日本薬局方 ショウキョウ(生姜)…0.3g
カッセキ(滑石)…3.0g
無水ボウショウ(無水芒硝)…0.7g

 組成成分

次図をクリックすると各生薬の詳細説明にリンクします。
石膏  連翹  山梔子  黄芩  大黄  芒硝  滑石  薄荷  防風  荊芥  麻黄  桔梗  川芎  当帰  芍薬  白朮  甘草  生姜 

 構成生薬の説明

1.連翹・山梔子・黄芩・石膏・大黄・芒硝・滑石は、消炎・解熱・抗菌作用をもつ(清熱瀉火・解毒)。連翹・山梔子・黄芩・石膏・大黄は、化膿を抑え、桔梗は排膿作用をもつ(清熱解毒)。
2.麻黄・防風・荊芥・薄荷・川芎・連翹は、発汗・解熱に働き(解表)、汗腺を開いて熱の放散を強める(●風)。
3.山梔子・黄芩・石膏は、鎮静作用をもち、いらいら・怒りっぽい・狂躁状態・のぼせなどの症状を鎮める(瀉火)。
4.大黄・芒硝は、瀉下作用により、腸管内の糞便を除き、毒素の吸収を防ぐ(瀉下)。
5.滑石・白朮・防風・麻黄・石膏・連翹・大黄・黄芩は、利尿作用をもち、炎症性滲出を抑制する(利水・化湿)。利尿により毒素の排出が強まる。
6.山梔子・黄芩・滑石・大黄は、利胆作用をもつ。利胆により毒素の排出が強まる。
7.白朮は、消化吸収を強める(健脾)。
8.当帰・芍薬は、滋養強壮作用をもつ(補血)。
9.当帰・川芎は、血管拡張により血行を促進し、諸薬の効果を全身に行きわたらせる(活血)。
10.石膏は発汗中枢を抑制し、芍薬は止汗に働いて、発汗過多を防止する。
11.麻黄は、気管支平滑筋のけいれんを緩解し、呼吸困難・咳嗽を鎮め(止咳平喘)、桔梗は去痰に働く。
12.防風・荊芥は、痒みを止める(止痒)。
13.全体で、代謝産物の排泄・血中脂質の降下などの作用がある。
(補足)
本方は、「表裏倶実」で表証と裏証が同時にみられるときの処方で、主作用は発汗・解熱・抗菌・消炎・鎮静・瀉下・利尿・解毒である。また、補益薬を配合して、発汗・利尿・瀉下が過度にならないよう防止している。


神農 防風通聖散は、交感神経に働きかける麻黄(マオウ)や、脂肪代謝経路に働く甘草(カンゾウ)・レンギョウ、溜まった老廃物の排泄に働く大黄(ダイオウ)など、18種類の生薬がそれぞれの働きを助け合うように処方された漢方薬です。
脂肪を分解・燃焼する働きがあり、おなか周りの脂肪など、肥満症の改善に効果があります。また、便秘などにも効果的です。

 製剤・薬剤形状

顆粒剤

顆粒剤 顆粒剤…散剤を粒状に加工して大きさを揃えたもので、サラッとして飛び散りにくく飲みやすい薬です。粒を特殊な皮膜で覆い、溶けやすくしたものもあります。薬が口・食道に貼り付くのを防ぐために、あらかじめ水またはお湯を飲んで口・食道を湿らせてから、口に水またはお湯を含み、薬を口に入れて、水またはお湯と一緒に飲み込むようにしてください。

使用上の注意  使用上の注意

慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1.下痢、軟便のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
2.胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、軟便、下痢等があらわれることがある。]
3.食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
4.病後の衰弱期、著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
5.発汗傾向の著しい患者[発汗過多、全身脱力感等があらわれるおそれがある。]
6.狭心症、心筋梗塞等の循環器系の障害のある患者、又はその既往歴のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
7.重症高血圧症の患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
8.高度の腎障害のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
9.排尿障害のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
10.甲状腺機能亢進症の患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
重要な基本的注意
1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。
2.本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止すること。
3.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。ダイオウを含む製剤との併用には、特に注意すること。
4.ダイオウの瀉下作用には個人差が認められるので、用法及び用量に注意すること。

【妊娠・授乳の注意】女性
●大黄、芒硝により、流早産の危険性があります。
●授乳中は、乳児が下痢をする場合がありますので、使用には注意が必要です。



補足説明  補足説明

 


↑ページ先頭へ

食養生  食養生1

 防風通聖散は、体質:内熱タイプです

養生法

●料理が薬(くすり)になる膳=薬膳
●薬膳=食べる方の体質に合っている食事料理
●薬膳は中華料理とは限りません。日本の日常の食材で作れます。

 養生法

味の濃いもの、カロリーが高いものは控えましょう。
体の熱を取るセロリ、なす、きゅうり、とうがんなどの野菜を食べましょう。
食べ過ぎ、飲み過ぎに気をつけましょう。
ストレス発散は運動で汗を流すのがおすすめです。

食材

次の食材を積極的にご利用ください。

 漢方食材

葛粉

 薬味etc.

セージ

 穀類・豆類

はと麦 小豆 豆腐 緑豆 緑豆春雨

 野菜・キノコ

ニガウリ 菊花 セロリ

 果物・木の実

イチゴ バナナ メロン すいか

 魚介・海藻

あさり かに 蟹 昆布

 ストレスなどで身体に「熱」がこもっている

体質タイプ:内熱
ストレスや飲酒、脂肪分の多い食事などで体に熱がこもり、不調になっている体質です。ストレスにより肝がダメージを受け、この状態が続くと、脾や胃も弱くなり、心にも影響を及ぼすように。放置すると胃腸炎などの消化器系の病気や、脳卒中、心筋梗塞など循環器系の病気に陥るおそれがあります。

まずは、飲酒を控え、脂肪分の多い食事をやめましょう。涼性、寒性の野菜をたくさん食べて、体の余分な熱を取り除いたり、気の巡りをよくする食材をとるなど、食生活から見直してください。

 調味料

しょうゆ 塩 みそ

 飲 物

緑茶 緑茶 麦茶

 内熱の食材を

身体の熱を取るセロリ、なす、きゅうり、冬瓜(とうがん)などの野菜を食べましょう。食べ過ぎ、飲み過ぎに気をつけましょう。ストレスの発散は運動で汗を流しましょう。

 備 考

(remarks)
便秘と皮下脂肪の関係は?
過食や運動不足などによって、代謝バランスがくずれると、肥満になりやすくなります。おなかに余分な脂肪が溜まると腸の動きが鈍くなり、便秘になりやすくなります。

クスリ

肥満
病毒を汗や尿や便として排出する
肥満とは、体内に脂肪が蓄積され過ぎた状態をいいます。肥満しているかどうかをはかる目安の1つに体脂肪率があり、これは体重に占める体脂肪の割合を示すものです。女性はおおむね30%以上、男性は25%以上だと肥満の範囲に入ります。
肥満は単に美容上の問題にとどまらず、糖尿病、高血圧、動脈硬化、脳梗塞、痛風、肝臓の病気などの生活習慣病の発症率を高めることが、統計で分かっています。動悸、頭痛、のぼせ、倦怠感などは、こうした病気の初期症状の場合があるので、注意が必要です。
漢方では、肥満は食べ過ぎや美食によって取り過ぎた栄養分が、食毒、水毒などの自家中毒物となって、全身にたまっている状態ととらえています。
防風通聖散は、病毒を解毒、あるいは中和し、汗や便や尿として体外に排出させる効果があります。
この漢方薬の配合は、中国の金・元時代の医書、『宣明論』の記録に基づいています。当時、中国では食生活が向上し、現代でいう生活習慣病のような病気が現れはじめた時代でした。
太鼓腹で固太りタイプの肥満に
防風通聖散に適しているタイプは、体力があり、太ってはいるものの筋肉の量も多い固太りの人です。典型的な特徴として、臍(へそ)を中心におなかが膨らんでいる、俗にいう太鼓腹で、皮膚の色が黄白色、首が太く赤ら顔、などが挙げられます。見掛けはさほど肥満していなくても、医師の腹診(腹部に触れて診察すること)によって、防風通聖散が処方される場合もあります。一方、体力が弱く、色白でぼっちゃりとした水太りタイプの人には、防己黄蓍湯(ぼういおうぎとう)が用いられます。
おなかすっきり、毎日快便
防風通聖散には大黄、芒硝、甘草といった下剤の作用をする生薬が含まれているため、慢性の便秘に効果を発揮します。ただし便秘といっても、実証の人はもともと体力があるために、それほど自覚症状がない場合も珍しくありません。防風通聖散を服用することで、かってなかったほどの快便を経験して、これまで自分は便秘だったのだと初めて気付く人もいます。
便通がよくなるとともに、高血圧なども改善され、半年から1年ほどで体が締まってやせてくるのです。

クスリ

皮膚病
肥満と皮膚病の関係
防風通聖散の服用によって、湿疹やおできなどの皮膚の病気が改善することがあります。これは血液の性質や状態がよくなり、漢方でい鬱血(うっけつ)や水の滞り(瘀血(おけつ)や水毒)がなくなるためです。
肥満している人は、たいてい脂肪や糖分を多く取り過ぎているので、血液中に、脂肪やコレステロールがたまり、血液が粘っこくドロドロしています。この状態の血液は、血管の中を正常に流れず、余分な脂肪やコレステロールなどが皮脂腺(皮膚の表面に脂肪を分泌する腺)などを通して皮膚にも悪影響を与えるのです。
また、肝臓に脂肪が蓄積されると、肝臓の解毒作用が弱まるために、免疫力が落ちます。その結果、細菌やウイルスなどに感染しやすくなって、皮膚にできた傷やおできなどが化膿しやすくなってしまいます。

クスリ

当帰の作用
左の写真は当帰の花です。
当帰の作用は次の通りです。
補血作用血の機能を高め、身体の栄養分を補います。
行血作用…子宮を収縮して、瘀血(流れの滞った状態の血液)を排出したり、子宮の痙攣を抑えます。
潤腸作用腸内の水分不足を改善し、便秘に効果を発揮します。
調経作用…月経を調節します。
鎮静作用気持ちを静める作用です。

クスリ

こんな方に
★こんな方に!
●身体はそんなに太ってないのに、おなかがポッコリ
●おなか周りや二の腕の脂肪が気になる。
●便秘がちで、おなかが張っている。
●食欲が旺盛で、つい食べ過ぎてしまう。

クスリ

おなかの脂肪が多い方に
●おなかをはかれば効果がわかる!
見た目はそんなに太っていなくても、実は内臓周りに脂肪が蓄積された「内臓脂肪型肥満」であるということはよくあります。内臓脂肪は動脈硬化の原因に深く関係しているため、過剰に溜まるとさまざまな機能に影響を及ぼします。また軽視しがちな高脂血症や高血糖、高血圧などが、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病など命に関わる病気に発展する恐れがあります。
2008年度の健康診断から「メタボリック・シンドローム」の考え方を導入し、40歳以上の方に「腹囲(へそ回り)測定」を実施することが厚生労働省より義務付けられます。腹囲が男性は85cm以上、女性は90cm以上あれば「内臓脂肪型肥満」の疑いがあると見なされるのです。まずは日々の生活習慣を見直し、食べ過ぎや運動不足の解消など、自分自身で予防・改善することが大切です。

※日本の基準ではなぜ女性に甘いか?
日本では内臓脂肪の面積が100c㎡以上ある人は、統計的に見て男性ではウエスト85cm以上、女性では90cm以上となるそうです。

クスリ
備考 ↑ページ先頭へ

判定  類方鑑別

【防風通聖散類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が防風通聖散に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。

大柴胡湯   …体格、体力ともに充実した人で、便秘の傾向があり、腹部は季肋下部の抵抗・圧痛(胸脇苦満)が強く認められる場合に用いる。

桃核承気湯   …体格、体力ともに充実した人で、便秘の傾向があり、のぼせて、下腹部に抵抗・圧痛が認められる場合(少腹急結の腹証)に用いる。なお、女性では月経異常や月経時の精神神経症状を訴えることが多い。

通導散   …実証、やや赤ら顔(どす赤い)で腹満便秘。瘀血とのぼせの著明なもの。(瘀血+気滞)

↑ページ先頭へ