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漢方 東洋 加味帰脾湯 エキス細粒:TY-015

東洋薬行 »


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中医師

漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、 「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。
生体における「気=エネルギー(energy)的なもの・肉体の機能や働き」、「血=血液(blood)」、「津液=体内水分」の3要素が身体をバランス良く循環することが大切だと考えます。
人間の健康は、これら「気」(陽)「血・津液」(陰)の調和(harmony)のもとに保たれています。「血・津液」は、原動力となる「気」のもとで初めて活性化され、全身を循環して五臓六腑に栄養を供給します。 この陰陽(positive and negative principles)が調和(陰平陽秘)していれば、健康でいられますが、陰陽のバランスが崩れると、さまざまな病気が起きてくるのです。
黄帝:三皇五帝時代。夏王朝の始祖。宮廷医師、岐伯との問答形式で記された古典的医学書「内経 »素問」の著者です。日本ではユンケル「ユンケル黄帝液」などと商品名に利用されています。

クスリ

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出典書籍

西暦1253年 宋時代 『済生方』 厳用和 →処方使用期間:761年間

生薬一覧

加味帰脾湯の中薬一覧(herb list)
生薬名(herb name) 薬量(quantity) 君臣佐使(role) 効能1 効能2 大分類 中分類

リンク柴胡 »

3

佐薬

清熱瀉火

疏肝解欝

解表剤

辛涼解表薬

リンク山梔子 »

2

佐薬

清熱瀉火

清熱剤

清熱瀉火薬

リンク黄耆 »

2

君薬

補気健脾

補虚薬

補気薬

リンク人参 »

3

君薬

補気健脾

補虚薬

補気薬

リンク白朮 »

3

臣薬

補気健脾

補虚薬

補気薬

リンク茯苓 »

3

臣薬

補気健脾

安神

利水滲湿薬

リンク甘草 »

1

使薬

補気健脾

補虚薬

補気薬

リンク大棗 »

1.5

使薬

補気健脾

安神

補虚薬

補気薬

リンク竜眼肉 »

3

君薬

補血

安神

補虚薬

補血薬

リンク酸棗仁 »

3

臣薬

補血

安神

安神薬

リンク遠志 »

1.5

佐薬

補血

安神

安神薬

リンク当帰 »

2

臣薬

補血

活血

補虚薬

補血薬

リンク生姜 »

0.5

使薬

理気

止嘔・化湿

解表剤

辛温解表薬

リンク木香 »

1

佐薬

理気

止嘔・化湿

理気薬(行気薬)

君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。
臣薬…主薬を補助して主薬の効き目を強化する薬物です。
佐薬…主薬に協力して二次的な症状を取り除くか、または主薬を制御し、主薬による副作用を抑えるか防ぐ薬物です。
使薬…方剤の中では二次的な薬物か、引経(薬物を病のある場所まで引率していく作用)の薬物です。

生薬説明

1.人参・黄耆・白朮・茯苓・甘草(炙甘草)・大棗は、全身の機能を高め代謝を促進し、消化吸収を強め、元気をつけ疲労感を除き抵抗力を増す(補気健脾)。また、たんぱく合成・造血・免疫能増強に働きます。
2.白朮・茯苓は、組織中や消化管内の余剰水分を血中に引き込んで利尿によって除く(利水)。
3.当帰・竜眼肉・酸棗仁・遠志は栄養物を含み、体を栄養・滋潤します(補血)。
4.竜眼肉・酸棗仁・遠志・茯苓は鎮静・催眠作用をもち、不安感・焦燥感を除く(安神)。当帰・白朮・大棗も鎮静に働きます。
5.人参・黄耆は、脳の興奮性を高めます。
6.木香・生姜は、胃腸の蠕動を強めて消化吸収を補助し(理気)、止嘔、止瀉にも働きます。
7.柴胡・山梔子は、精神的ストレスによる緊張・抑うつ感・いらいら・のぼせ・ほてりなどを鎮静させ、自律神経系の緊張や亢進を緩解させます(疏肝清熱)。
8.全体で、代謝や機能を促進して止血因子の補充や血管平滑筋の緊張を高めることにより、出血を防止します。
(参考)
本方は、元気をつけ消化吸収を強める補気健脾の薬物と、精神安定・栄養補給の補血安神薬の配合による「気血双補」の処方で、さらに精神的ストレスを解消する疏肝の薬物が配合されています。
精神的ストレスに伴う「気血両虚」の状態に適しています。

中薬構成

中薬構成(herb composition) 神農

帰脾湯に柴胡と山梔子を加えたものを加味帰脾湯と言います。
柴胡と山梔子は身体上部の熱をさます薬物で、ことに山梔子には、のぼせを去り上部出血を止血する作用もあるので、帰脾湯を使うべき状態で、のぼせ・イライラの強い場合は、加味帰脾湯の方が良いです。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

薬剤師

中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。

自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。

五行説

五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。リンク陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) »

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