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漢方 クラシエ 芎帰調血飲 エキス細粒:EK-230

中医師

漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、 「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。
生体における「気=エネルギー(energy)的なもの・肉体の機能や働き」、「血=血液(blood)」、「津液=体内水分」の3要素が身体をバランス良く循環することが大切だと考えます。
人間の健康は、これら「気」(陽)「血・津液」(陰)の調和(harmony)のもとに保たれています。「血・津液」は、原動力となる「気」のもとで初めて活性化され、全身を循環して五臓六腑に栄養を供給します。 この陰陽(positive and negative principles)が調和(陰平陽秘)していれば、健康でいられますが、陰陽のバランスが崩れると、さまざまな病気が起きてくるのです。
黄帝:三皇五帝時代。夏王朝の始祖。宮廷医師、岐伯との問答形式で記された古典的医学書「内経 »素問」の著者です。日本ではユンケル「ユンケル黄帝液」などと商品名に利用されています。

クスリ

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出典書籍

西暦1575年 明時代 『古今医鑑』 龍信 →処方使用期間:439年間

生薬説明

1.牡丹皮・益母草・当帰・川芎は血管拡張により血行を促進し、鬱血を除き凝血や血腫を吸収排泄する(活血化瘀)。牡丹皮は子宮粘膜を充血させ、益母草は子宮の収縮と緊張を強め、川芎は妊娠子宮には抑制的に働くが、子宮筋には収縮を促進します。この効果によって子宮収縮を強め悪露を排出させます。
2.熟地黄・当帰は滋養強壮作用により卵巣・子宮や全身を栄養・滋潤します(補血)。
3.白朮・茯苓は消化吸収を強めます(健脚)。
4.香附子・陳皮・烏薬は蠕動促進によって消化吸収を補助します(埋気健脾)。
5.大鷹・甘草(灸甘草)は諸薬の調和に働きます。
6.白朮・茯苓・益母草は消化管内や組織中の水分を血中に吸収し、利尿により浮腫(むくみ)を消退させ、泥状便を正常化します(利水消腫・止瀉)。
7.生姜は体を温め血行を促進します(温中散寒)。
8.香附子・烏薬は鎮痛に働く(行気止痛)。
(補足)
本方は、産後の気血虚損と凝血残留に対し、理気健脾しながら、補血・活血・祛瘀することによって病態を改善します。産後の調整剤として創案されましたが、必ずしも産後に限定する必要はなく、血瘀に気血両虚を伴う病態であれば使用してよいです。

中薬構成

中薬構成(herb composition) 神農

当帰・川芎・熟地黄は四物湯から芍薬を去ったもの、白朮・茯苓・甘草・生姜・大棗は四君子湯から人参を去ったものです。四君子湯に陳皮・半夏が加われば六君子湯ですが、ここには陳皮だけが入っています。
その上に、理気作用・月経調整作用と鎮痛作用のある香附子・理気作用と鎮痛作用のある烏薬、駆瘀血作用と活血作用のある益母草、駆瘀血作用と消炎作用のある牡丹皮の加わったものが芎帰調血飲です。
四物湯は補血剤、四君子湯は補気剤で、この方剤では芍薬・人参を欠いているだけ、血虚・気虚を治す力は弱くなっていますが、その代りに駆瘀血作用と気をめぐらす作用(陳皮・香附子・烏薬)ならびに鎮痛作用は強化されており、貧血性(血虚)で、体力なく元気のない(気虚)神経質者の瘀血を除き、気をめぐらす良方剤です。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂 »に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

薬剤師

中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。

自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。

五行説

五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。リンク陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) »

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