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漢方 ウチダ 抑肝散加陳皮半夏 煎じ薬:83

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中医師

漢方・中医学(Traditional Chinese Medicine)における治療の特徴は、「病気そのものにこだわらず、体質の改善によって健康に導く」ことと、 「自然の生薬(herb) »を処方した漢方薬を使う」ことです。
生体における「気=エネルギー(energy)的なもの・肉体の機能や働き」、「血=血液(blood)」、「津液=体内水分」の3要素が身体をバランス良く循環することが大切だと考えます。
人間の健康は、これら「気」(陽)「血・津液」(陰)の調和(harmony)のもとに保たれています。「血・津液」は、原動力となる「気」のもとで初めて活性化され、全身を循環して五臓六腑に栄養を供給します。 この陰陽(positive and negative principles)が調和(陰平陽秘)していれば、健康でいられますが、陰陽のバランスが崩れると、さまざまな病気が起きてくるのです。
黄帝:三皇五帝時代。夏王朝の始祖。宮廷医師、岐伯との問答形式で記された古典的医学書「内経 »素問」の著者です。日本ではユンケル「ユンケル黄帝液」などと商品名に利用されています。

クスリ

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出典書籍

西暦1800年 日本時代 『本朝経験方』  →処方使用期間:214年間

生薬説明

1.釣藤鈎は、筋肉のけいれん・手足のふるえ・ふらつき・ひきつりなどを改善する(熄風・止痙)。また、かなり強い催眠効果をもつ。
2.柴胡・川芎・半夏・茯苓は鎮静作用をもち、いらいら・抑うつ感・緊張感・憂うつ感などを鎮め、自律神経系の緊張を緩和する(疏肝解欝)。この効果により釣藤鈎の熄風・止痙を補助する。
3.当帰は栄養・滋潤作用により体を栄養し、内分泌機能を調整する(補血)。
4.当帰・川芎は血行促進に働き、他薬を全身に分布させる(活血)とともに、子宮筋を調整して月経を正常化させる(調経)。鎮痛にも働く。
5.白朮・茯苓・甘草(炙甘草)は消化吸収を強める(健脾)。
6.白朮・茯苓は組織中や消化管内に停滞した水分を血中に吸収し、利尿によって除去する(利水)。
7.半夏・陳皮は制吐・止嘔に働くとともに、蠕動を調整して消化吸収を補助する(理気)。また、痰の産生を抑制する(化痰)。
(補足)
本方は平肝熄風に重点があり、気血双補を補助にしている。逍遙散と構成がよく似ており、逍遙散の方意に熄風・化痰・止嘔の効果が加わったものと考えて使用してもよい。

薬剤師

中医学(漢方)は中国(China)で生まれ、発展した体系医学です。その起源(origin)は遠く2千3百年以上も前に遡ります。そして、日本にも古く(5世紀)に中国から朝鮮半島を経て伝わり、日本独自の発展をしました。

自然(nature)との調和(harmony)を求め、自然に学ぶ。自然を活かし、人(human being)を活かす。自然の恵み(mercy)。

五行説

五行:万物(all things)が木(tree)・火(fire)・土(earth)・金(metal)・水(water)の5つの要素で構成され、自然界の現象はこれらの運動や変化によって説明できるとした世界観です。リンク陰陽五行説(positive and negative,five classification theory) »

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