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2.症状対応

  質問
元気が出る漢方薬は何なの?  

  答え
補中益気湯と杷菊地黄丸の併用がいいと思われます。
質問の症状を漢方的に見ますと、脾気が不足しているため消化機能や胃腸の働きが衰え.全身が養われずに元気がでない、疲れやすいという状態になっていると考えます。補中益気湯は全身の機能を高め代謝を促進し、消化吸収能力を強め元気をつけ疲労を除き抵抗力を増します。この方の吐き気や下痢も胃腸の消化吸収能力が衰えているため、胃内停水し、上に昇れば嘔気、下に降りれば下痢となると考えられます。また、目の疲れは肝と腎の衰えに関係があり、肝腎の栄養不足と考えます。六味丸に拘相子と菊花の入った杷菊地黄丸は肝腎の栄養を補い血行を促進して目の疲れや足腰の重だるさを改善します。

【参考】脾気虚、肝腎陰虚
脾気虚:脾の正気が不足した状態。疲れやすい.食欲がない、食後胃がもたれやすい、下痢しやすい、食後眠気等の症状があらわれる。
肝腎陰虚:肝腎の陰液が不足した状態。腰や膝がだるい、頭がふらつく、めまい感、耳鳴り、手足のほてり.寝汗、口渇などの症状があ5われる。
*冷えがあれば、附子・桂枝の入った八味地黄丸となります。
 

区切り