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2.症状対応

  質問
スティーブンス・ジョンソン症候群て何なの?  

  答え
スティーブンス・ジョンソン症候群(SIS:Stevens一望Johnsonsyndrome)は、1922年にアメリカのスティーブンス氏とジョンソン氏の2人が論文で発表した病気で、感冒様症状から始まり全身のかゆみとともに左右対称の発疹、発熱、とくに唇、口腔粘膜がただれ目の充血が起こり、発疹が水泡に変わり全身に広がると皮膚が裂け、やけど様の状態になる皮膚障害です。皮膚粘膜眼症候群とも呼ばれます。医薬品の副作用として発症し、その症状は薬の服用後早いもので3日以内、大半は1〜3週間以内に現れます。皮膚は半年ぐらいで再生しますが、眼裏面障害を併発し、極端な視力低下あるいは目の表面が皮膚化しての失明に至ることもあります。発症率は人口100万人あたり年1〜6人ともいわれ極めて発症頻度の低い副作用ですが、最悪の場合は死に至り、その死亡率は17%〜25%といわれます。
進行して中毒性皮膚壊死症(ToxicepldermalnecrolysisTEN型、ライエル症候群)に至ることもあります。
発病の可能性のある薬としては、非ステロイド性抗炎症薬抗生物質、抗てんかん薬など(同様な成分が解熱鎮痛薬やかぜ薬などにも含まれています)が あげられますが、どんな薬でも発症の危険性はあるといわれています。発病のメカニズムは解明されていません。
発症頻度が低くてもこうした副作用が出ることは、医薬品メーカーも国も認めていることであり、薬の注意書きにスティーブンス・ジョンソン症候群をはじめとした様々な副作用の説明がなされています。薬を服用後におかしいと感じたときは、早めに医療機関を受診することが大切です。
 

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