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1.一般論

  質問
漢方薬は、アレルギー体質でも飲めるの?  

  答え
漢方薬でアレルギー反応が出ることもありますが、病院で処方してもらっている限り、心配はいりません。 アレルギーとは体の過剰な免疫反応のことで、体に侵入した成分や物質を異物と見なし、体外へ排除しようとしたときに起こります。このアレルギー反応が薬剤で起こることがあり、これを「薬物アレルギー」と言います。 漢方薬に限らず、どんな薬剤でも「薬物アレルギー」を起こす危険性はありますが、漢方薬のなかでは次のものが起きやすいとされています。 ・肝臓が傷害されるタイプの薬物アレルギー(アレルギー性肝障害)=小柴胡湯(しょうさいことう)や柴朴湯(さいぼくとう)、柴苓湯(さいれいとう)など柴胡(さいこ)や黄ごんを含む処方 ・皮膚症状(湿疹など)=桂枝や人参を含む処方 薬物アレルギーは原因となる薬の服用を止めればすぐに改善しますし、病院で漢方薬を処方するときは薬物アレルギーなどがないか定期的に検査を行うので、薬物アレルギーが起きやすい漢方薬を服用していても、心配はいりません。 ただ、一度、薬物アレルギーが起きた薬は、その後もアレルギー反応が起きやすいことから、別の病院や医師に漢方薬を処方してもらうときは、どの薬で薬物アレルギーが起きたか、きちんと伝えることが大切です。  

区切り