| HOME | よくある質問と答え(Q&A) | 中医学(漢方)質問一覧 | この頁 |

1.一般論

  質問
漢方薬とは、どのような薬なの?  

  答え
漢方薬はいくつもの生薬を組み合わせて作られる薬です。 漢方薬は、数千年の年月をかけて、患者さんの症状に合った生薬の組み合わせ(処方)を生み出しました。それをもとに、日本の現状に合わせて発展させてきたのが、漢方薬です。 小さくきざんだ生薬を煎じてのむ、伝統的な煎剤もありますが、今、わが国で広く使われているのは、煎じ薬を乾燥させてアルミパックに入れ、持ちやすく、また飲みやすくしたエキス剤(医療用漢方製剤)です。 漢方薬の基本的な考え方は、人がもっている 病気を治す力を高めることです。 よく「漢方」イコール「漢方薬」と思っている方がいますが、漢方薬は漢方医学という東洋医学の一部で、他に針灸、養生、按摩、気功・太極拳なども、漢方医学の治療法です。 これらはみな、誰もがもともと持っている、病気と闘い、治す力(自然治癒力)を高め、からだを整えることを基本にしています。 漢方薬は、一人ひとりの個人差を重視して、 使い分けています。 そのため漢方は、病名で診断することだけでなく、患者さん一人ひとりの体質や病気の状態を見きわめながら、最適な漢方薬を使い分けていく、いわゆる「オーダーメード」の治療だといえましょう。 ですから、同じ病気でも患者さんの状態によってのむ薬が違ったり(同病異治)、ひとつの薬がいろいろな病気に応用される (異病同治)こともあります。  

区切り